Museology Blog

博物館学・博物館教育関係のブログです。

博物館研究における、調査法(1)

最近軽い記事ばかりだったので、もっと意味のなるモノをお伝えしなければ、ということで、博物館研究における調査法(特に来館者に関する調査)についてシリーズで書いていきます。

<定性的調査>
ビデオを使ったWorkplace Studies
(Lehn,D.V. and Heath, C. Social 2007 Interaction in Museums and Galleries; A note on Video-Based Field Studies ,287-301,in Goldman,R. Pea, R. Barron, B. and Derry,S.J.(eds) Video Research in the Learning Sciencesより)

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「対決−巨匠たちの日本美術」

東京国立博物館で現在開催中の、噂の(?)特別展「対決−巨匠たちの日本美術」 を身に行きました。
雑誌、国華と朝日新聞の共同企画で、何とも豪華。
国宝、重文ゴロゴロあります。しかもみんな教科書で出てくるものばかりです。
日本美術史に造詣が薄い?変な言い方、私でも、知っているものばかり、すごいな、国華
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以前もこの展示のことでは勝手に色々とブログで書いていたのですが、実際見てみると、やっぱり印象が変わります。
特に変わったのが、本阿弥光悦の茶器。長次郎の方がいいと思ってたけど、やっぱり本物見ると、光悦の方がモダンで素敵でした。

また、あんまり注目してこなかった長谷川等伯のおしゃれっぷりとか、応挙のうまさとか、実感できました。やはり比較という、基準ができることで、人の見かたは広がるのですね。
にしても、私はやはり蕭白、若冲対決にはすっかり魂が抜かれました。
蕭白、若冲の変態コンビの後に、絶妙に蕪村・大雅コンビの対決で、何やらテキーラをいやというほど飲まされた後に、あったかいほうじ茶が出てきた感じでした。

最後に見た、鉄斎 vs 大観対決も秀逸でした。
二つの見事な富士山対決、明治の画家のおおらかさを感じました。

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人出は盛況のようです。

思わず買ってしまった図録ですが、展覧会の図録って、画像がこんなにたくさんあるのに2000円ちょっとって言うのは、やっぱりお得だと思います。
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にしても、東博のレストランは高級路線?なんですね。
博物館のマーケティングはやはり少しお金を持っている層向けなのでしょう。
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ワークシート色々

歴博の集中講義ではワークシートを作りました。
最近、博物館ではワークシートという、博物館体験を補助する紙教材がよく作られています。

歴博が最近作った子供用マップ。
見どころ作品を見つけたら、ビンゴシートのように展示資料の部分を立ち上げられるようになっている。
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大人がやっても楽しいです。

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子どもも真剣!!

最近東博にルーブル美術館陶磁器コレクションを見に行きました。
たぶん、フランス語で作ったであろうワークシート発見。

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500円と高価な値段ですが、資料用に購入。羈c
多分誰も買わないと思うよ・・・・

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裏はカレンダーになっています。既にうちの壁にはってあります(資料用というのを無視して)
ワークシートは面白くて、かわいいのですが、こども向けで幼稚なのがね〜(真剣20代しゃべり場)
私はミュージアムの教育普及の対象をもっと成人に広げたいと考えています。
実際に大人用はキャプションカードみたいになるのは真面目すぎるので、いつかおとな向けのおしゃれでちょっと賢くなれるワークシートを作りたいと考えています。

歴博での博物館教育集中講義

佐倉にある、国立歴史民俗博物館で、教育プログラムの集中講義を受けてきました。
歴博内に総研大の専攻があるので、他専攻活用事業として一単位に換算されます。

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1年生の時にも参加していて、今年は2回目です。
授業は同じ内容かと思いきや、三室の近世展示のリニューアルなどもあり、講義内容も違っていました。
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三室では、展示担当の先生が入口部分の展示構成を説明してくれました。
日本の鎖国のイメージを一新する狙いの展示ですが、つい入口の部分を素通りされてしまうのが課題だそうです。

その後も、中世展示や民俗展示の解説、歴博ワークシートの講義とそれを手にしての展示鑑賞体験、子ども用マップの講義、と盛りだくさん。
その後、自分たちで展示を見るためのワークシートを作成し、体験して、終了です。
作成部分で、途中で自分の研究室に戻らなくてはいけなかったのが、残念でしたが、何度受けても楽しいということが今回分かりました。

理系の子たちも参加してたけど、すごく熱心にプログラム作っていました。
やっぱり楽しいんだと思います。
歴博展示は、とても面白くよく見たら、かなり詳しい説明があって、楽しめます。

でも、でも、ちょっと欲張りすぎてて、最初のうちは何を見ていいのか分かんなくなるとこがあり、たまにきずです。(たまに?)

もっと、うまく活用出来たら、もっと人気が出そうなのに、もったいないなと思いました。

質的分析について

今、インタビュー分析を行っています。
定性データ分析の際には、コーディングやデータベース化を助ける分析ソフトを使っています。
エクセルでもできるといえば、できるのですが、一度使うと手放せません。

使っている定性データ分析ソフトは以下のものです。

MAXQDA
先輩の紹介で、うちの研究室ではみんな使うことになりました。

以前は、Nvivoという別の分析ソフトを使ってました。
どっちでもぶっちゃけそんなに変わりません。
MAXQDAの方は色んな事が出来るというらしいのですが、私はまだ使いこなせていません。

違いはこの本に詳しいらしいんですが、マニュアル本らしく、読んでもあまり意味のないということを聞いて、私は読んでません。


ちなみにテキストマイニングのソフトトラスティアも学生室にはあるのですが、大量の記述から傾向を出すには適しているのですが、私の扱う半構造化インタビュー、数十名程度ならば、これより自分でコーディングした方が早くて的確です。

博士課程で教育工学の専攻に進んでよかったなと思うのは、データの分析手法をたくさん学べたことです。博物館学は文系の専攻が多いので、理念は立派なのですが、なかなか評価の部分でしっかりした検討が加えられている論文が少ないように思えます。
私個人としては、次につなげるためには評価の部分は重要な部分だと考えているので、そこを重視する先生と学問に出会えて感謝しています。