基礎がしっかりしていると結構飛べる

先日、総研大の合同フォーラムに参加してきました。
分散型キャンパスということもあり、
総研大は文理融合型のセミナー、フォーラム、シンポジウムをよく開催しています。

セミナー、フォーラム、シンポジウムってどう違うのか?
という疑問もつきませんが、
理系の話を聞く機会は今まであまりなかったので、おもしろいです。

感銘を受けたのが、国立情報学研究所の新井先生の数学の話です。
数学はオリエント時代からあったらしいのですが、形式化されたのはユークリッド原論ぐらいから。
ユークリッド原論では、
1.点は部分をもたないものである
2.線とは幅のない長さである
       ・
       ・
       ・
のように、23個も定義を作って当たり前のことを文章化しているそうです。

でもこの当たり前の基礎を抑えると、高度な計算が次々と発展できる。

一方、オリエントは問題ごとに解答を付けるという経験主義で数学を説いていた。
そうすると、同じような問題だけど答えが違う場合、一個一個にページが割かれる。

当たり前でも、基礎をしっかり押さえておくと、次が飛躍的に発展する、という
基礎の大切さの話でした。

基礎学問は実学ではないので、社会に直接的に貢献しないかもしれないけど、
社会の問題を飛躍的に解決するためには必要なのでは?

と、事業仕分けで削減される分野にいる私としては思うわけです。

さて、博物館は事業仕分けの対象ではないのでしょうか?
日本科学未来館の事は話題になっているけど…

博物館は確かに単独で黒字になることはまずあり得ない事業形態だから、
無駄ではないということを証明できればいいのでしょうが。
私の知る限り、舞台芸術では、公共投資がなければ成り立たないという
有名な研究がありますが、博物館ではどうなのでしょうか。

舞台芸術 芸術と経済のジレンマ

ここら辺は文化経済学者の仕事ですから、ぜひ何らかの知見を出してほしいところです。

ミュージアム屋のブログ

ミュゼラボメンバーの山村さんがブログを読みました。

山村さんのブログ

読んでみると、ミュージアムグッズをたくさん紹介されてて、
面白いです。

最近、ミュージアムショップはセレクトショップと貸しているので、かわいいグッズがたくさんです。

私も、学会相手じゃなく、来館者相手の活動をしたいような…
でも大学にいると、なかなか美術館めぐりもできず、外へと発信ができない状態です。
結局ちまちまと論文書くしかないのか…

新しい論文書くために、研究デザインの本を読んでいます。

研究デザイン-質的・量的・そしてミックス法研究デザイン-質的・量的・そしてミックス法
(2007/07/28)
John W. Creswell

商品詳細を見る


何度か読んでいる愛読書ですが、熟読していると、文章を書くためのコツで、
書くのを習慣化しろと書いてあります。

・できれば同時に2〜3の原稿執筆に取り組むようにしなさい。
とのことでした。

・でもお酒を飲みすぎているときには文章を書くことは避けなさい、
とも書いてあります。

酒を飲んで、いい気分になった時に、論文書こうと思う人がはたしているのかどうか?
私は無理です。

ミュージアムサミット

今日、かながわ学術研究交流財団の人とお話し、開催されているミュージアムサミットについて教えてもらいました。
ミュージアムサミットとは美術館の館長を集めて、色々情報交換をする場のようです。
話がでかい!
発表者がすごい!

今年は教育普及をテーマに開催されるようで、大学の横だし、参加したいと思います。
ガードナーミュージアムの話が聞けるらしいので、何度読んでもいまいち 分からなかったガードナーを理解するのにはいい機会だと思います。

結局は美術館も展示中心から来館者中心に移行しなければならない、ということで教育普及がテーマらしいのです。
教育普及事業を盛りたてるためには、ここらでトップダウン式に、エデュケータを高等学芸員資格として設置し、各館一人雇うこと、とか決めてほしいですよね。
ガツンと。

同じ日に全日本博物館学会の会報が届き、「博物館法の見直しに対する意見」、をまた政府に提出したそうです。
博物館法に関しては、業界の中で結局意見がまとまらず、改正がとん挫した矢先です。
最終的にはこんな風に政権交代によってなし崩し的に変わっていくのかもしれませんね。
なら最初から自分たちでイニシアティブがとれる時期に、変えておけばよかったのかも?

先駆者が持つブランド力

ユニクロのヒートテックを買いました。
今年のヒートテックはすごい、本当に暖かいし、薄い。

ユニクロではヒートテックを買う人であふれていました。
最近、ユニクロ以外のお店もあったかインナーを出している
ようですが、ついユニクロに行ってしまうのは、先駆者への
信頼からかな?

あったかインナーに関する記事

経営学の中で経営資源とされるものの中には、ヒト・モノ・カネなどの有形資源と、
情報、知識、ブランド、信用、イメージなどの無形資源があります。
無形資源は蓄積に時間がかる分だけ、特殊性が高く、目減りしにくいので、
経営資源の中では最も重要なものだと考えられています。
ユニクロの持つ無形資源が、私にヒートテックを買わせているんだろうな。

研究者としても、無形資源の蓄積が生き残っていくカギなんだと思っています。

投稿論文

全日本博物館学会に出した論文が、結局研究ノートに格下げされて、通りました。
十分に実験もできていなかったし、仕方ないです。
今回は差読者の先生のご指摘ももっともな部分も多く、しっかり読んでいただきました。

全日本博物館学会はばりばり文系という感じなので、実験はケーススタディ風に扱われるのだということがわかりました。つまりケーススタディなので、一回の実験では信頼性は薄いみたいです。
学会によっても文化があるので、そんなものなのですね。

私は今まで、日本ミュージアムマネージメント学会、美術科教育学会、教育工学会、科学教育学会に出してきました。
学会として査読が厳しいのは、教育工学と、科学教育です。
やはり工学的アプローチでは、確固たる検証が必要となってきます。
一方、文系の学会に対しては、どこまで工学的アプローチで攻めていいのか分からず、自分で言うのもなんですが、はまっていないと感じます。

ですが反響が大きいのは文系の論文誌。
私は大学院で教育工学ゼミで学んだので、教育工学に論文が通ることが一番評価されましたが、博物館学的にはどうなんでしょう。
学術的キャリアのため、博物館学での知名度のため、投稿論文も戦略的に出していかなければいけないな、と考えている今日この頃です。
プロフィール

Author:奥本 素子
ホームページ
プロフィール
研究データベース

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク
ブログ内検索
RSSフィード
By FC2ブログ

Powered By FC2ブログ
ブログやるならFC2ブログ

このページのトップへ